血圧の基準値
血圧は、上の血圧(収縮期)、下の血圧(拡張期血圧)の両方が基準値以内であることが大切です。
普通は1回だけの測定で高血圧とはせず、繰り返し測定して判断します。
「収縮期血圧130mmHg以上、拡張期血圧80mmHg以上」はその程度により、高値血圧、I度高血圧、II度高血圧、III度高血圧に分けられます。
収縮期120mmHg、拡張80mmHgを超えてきていたら、少し注意が必要です。
この検査で診断される病気
- 高血圧症
- 低血圧症
- 動脈硬化 等
高血圧は動脈硬化の原因のひとつであり、高血圧状態が続くと血管が傷ついたり、心臓に負担がかかってしまいます。
高血圧でおこる主な病気
脳血管障害
高血圧症になると、脳血管が壊死する脳出血をはじめ、いわゆる脳軟化である脳梗塞、脳底部の動脈瘤の病気、くも膜下出血などをひきおこしやすくなります。
心臓病
心肥大や冠状動脈硬化、狭心症、心筋梗塞などの危険な病気をおこしやすくなります。
腎臓病
高血圧が長期化すると、腎臓障害を併発しやすくなります。
動脈硬化
高血圧は血管の老化をすすめ、動脈硬化をもたらします。
病院だとなぜか血圧が高い。「白衣高血圧」
普段はそうでもないのに、医師の診察時に血圧が高くことを、「白衣高血圧」と呼びます。
- 医師の前で緊張してしまう。
- 待ち時間が長くてイライラした。
- 待合室で不安になった。
といった感情の変化で血圧が変動してしまう場合があります。
日本高血圧学会が公表している「高血圧診療ガイドライン2019」では、診察室血圧と家庭血圧の数値が異なる場合は、家庭血圧の診断を優先することとなっており、診察室以外で測定された血圧が正常範囲である「白衣高血圧」は高血圧症には該当しません。
しかし、「白衣高血圧」は高血圧症へ移行しやすいということも、近年明らかになってきました。
健康診断で高めの数値が出る方は、普段からご自身の血圧を把握するとともに、その値が高くなかったとしても引き続き注意深く管理されることをお勧めします。
現在、安価な家庭用血圧計が普及しており、生活習慣病のなかで血圧は、家庭での管理がし易いのが特徴です。
家庭での管理に、一台血圧計をお持ちになってみませんか?