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男性不妊症について解説。オンラインで事前検査もできる時代に。

不妊症には女性だけでなく、「男性が原因」となっている場合がある。

今回は男性が不妊の原因になっているパターンも多いよってこと、性感染症が原因の場合はオンラインで内緒に性病の検査もできるよって話。
※多くのヒトにわかりやすくするためあえて砕けた表記にしている部分ある。
許してほしい。

男性不妊症

 そもそも、不妊症とは「子供を作り始めて、1年間経っても自然妊娠に至らない状態」なんだ。不妊症と言うと、多くは女性に原因があると思わないだろうか?だが、不妊の原因の48%は男性が関与していることが分かっている。

 ということで、不妊治療を受診するときは必ず女性だけでなく、男性側の検査も必須。まずは男性側にも原因がある可能性がいことは認識しておいてくれ。

男性不妊症の原因

造精機能障害

 精子はキンタマ(精巣)で作られるのは周知の事実と思われる。ただ、キンタマで作られたばかりの精子は受精能力をもっていないんだ。これは精子を成熟させる機能が精巣には備わっていないためだ。未熟な精子は「精巣上体」へ送られ受精能力を獲得する。

2020年6月5日に米国科学誌「Science」に掲載された研究論文では精子の成熟スイッチをオンにするタンパク質が発見されている。このタンパク質を作る遺伝子の変異で不妊なることもあるのかもしれない。

 造精機能障害はキンタマでの精子形成や成熟過程で何らかの異常があると、精子の減少、活動低下や奇形率の増加が起き、受精能力の低下が起きるんだ。多くの原因は未だにわかっていないことが多く、造精子機能障害の治療は漢方、ビタミン剤、抗酸化剤などを使用して治療していく。
 受診の結果、精索静脈瘤が原因であることがわかった場合は外科的手術によって回復する可能性がある。

性感染症(性病)が不妊の原因に

 性感染症(STI)では淋菌とクラミジアが男性不妊症の原因となるものとして挙げられる。
感染すると男性では尿道炎を起こし、精巣上体炎にまで進行してしまうと精子の通り道が塞がり、無精子症となってしまうことがある。

淋菌感染症とは?

淋菌Neisseria gonorrhoeae(gonococci)の感染による性感染症。
弱い菌で粘膜から離れると数時間で感染性を失い、日光、乾燥、温度変化、消毒剤で簡単に死滅する。
性行為以外で感染することはないので温泉で淋病をもらうとかはありえない。

男性の尿道に淋菌が感染すると、膿や粘液のような分泌物が出てくる。排尿時にも痛みが出る。
女性では男性より症状が軽くいため自覚されないことが多く、女性の報告数は極端に少ない。(男性はわかりやすい症状なのですぐに受診する)

先にも触れたが、尿道炎をほっておくと精巣上体に炎症を起こし精子の通り道が塞がってしまい、不妊症の原因になる。

クラミジア感染症

クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis )による性感染症。
日本の性感染症で一番多く、10代の女性の感染率の高さが将来の不妊につながるとして憂慮されている。
これも女性では自覚症状に乏しいため、無自覚のうちに男性や出産児へ感染させることがある。

男性ではクラミジアに感染すると1~3週間で尿道炎の症状がでてくる。
排尿時の痛みは軽く、尿道からの膿は淋菌よりは少なくサラサラ。
クラミジア尿道炎の約5%で精巣上体炎を起こすとされ、不妊症の原因になりうる。
クラミジアの精巣上体炎は淋菌よりも症状が少ないため、淋菌よりクラミジアのほうが不妊の原因となりやすい。

今はオンラインで性病検査、治療ができる

基本、不妊治療では女性、男性ともに受診の初期に性病検査を受けさせられる。
オレも受診時に「え、ここで陽性になったら気まずくない?」と思った。いや、みんな思うでしょ。
(幸い、お互いに何も出なかったが)

後々調べると、オンラインで事前に性病の検査と受診ができるサービスがあったので紹介して最後にする。

もし不妊について不安だったり、性病の疑いがあるなら使ってみてくれ。
ちなみにオンライン診療も可能とのことだ。

個人の体験ではあるが、不妊治療の記事も書いているので良かったらこちらも参考にしてくれ。

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