LDLはいわゆる悪玉コレステロールと呼ばれているものだが、本来のLDLは必要な場所へコレステロールを届けているだけのモノなんだ。
ただ、悪いアブラのとりすぎや運動不足なんかでLDLが増えすぎてしまうとそれは良くない。
LDL値の上昇は動脈硬化や心血管疾患のリスクを高めてしまう。
今回は、「動脈硬化性疾患予防ガイドライン」からのエッセンスを元にLDL値が高い場合の食生活改善について解説していこう。
LDL値の診断基準
はじめに、LDLコレステロール値の診断基準はこんな感じ。
- 高LDLコレステロール血症:140mg/dL以上
- 境界域高LDLコレステロール血症:120~139mg/dL
以下、動脈硬化疾患予防ガイドラインより
とりあえず、140以上はLDL異常値と考えてくれ。
生活習慣の改善
LDL値をコントロールするためにしなければいけないこと
「生活習慣の改善」。いや、耳にタコだろうとは思うが、LDLを気にするなら以下の内容は本当に改善してほしい。
※医師からの処方薬でスタチン系やフィブラート系を服用中でも必須。
- 適正な体重の維持と適度な運動の実施
- 肉や動物脂の摂取制限、魚や緑黄色野菜の増加
- 糖質の摂取調整とアルコール摂取の適度化
- 禁煙と受動喫煙の回避
食事指導
食事面での指導を簡潔にまとめると、以下の3点にしぼられる。
- 脂質やコレステロールの摂取量の制限
- 飽和脂肪酸の摂取を抑え、良質な脂質を摂る
- 炭水化物と食物繊維のバランスの取れた食事を心がける
運動療法の重要性
運動はLDL値を下げる効果がある。毎日30分以上の有酸素運動をしてくれ。
有酸素運動とは、ウォーキングやジョギング、エアロビクス、サイクリング、水泳など、長時間継続して行う運動を指す。
定期的な受診、検査を受けよう
仕事、育児、介護で健康管理を怠りがちになってしまう。
だが、定期的な受診と検査は第三者目線から診てもらえる重要な機会である。
そこで、オンライン受診とオンラインの血液検査も利用できることも紹介しておく。
オンライン受診は医師とのビデオ通話を通じて診察を受けることができる。
また、オンライン血液検査では血液を1滴送るだけでその結果をオンラインで確認できる。
健康な心身を維持するために、定期的な受診と血液検査をおすすめする。
忙しい日常でもオンラインサービスで健康管理を簡単に行える時代だ。
まとめ
LDL値が高い場合、食生活の見直しと適度な運動は動脈硬化性疾患の予防と改善に効果的。
生活習慣の改善や食事指導を通じて、健康な心血管を維持するための第一歩を踏み出しましょう。
この記事では、動脈硬化性疾患予防ガイドラインからのエッセンスを取り入れ、LDL値が高い場合の食生活改善について解説した。
健康な生活を送るために、食事や運動の重要性を再確認してくれたらうれしい。